中古車と自賠責保険の保険料

自動車を公道で走らせる上で、かならず加入することが義務となっているのが、自賠責保険とよばれるものです。法律上の強制力をともなっていますので、「強制保険」などとよばれることもあります。この自賠責保険は、自動車による交通事故が、いったん起きると死亡や後遺障害といった重大な被害をもたらすおそれがあるということにかんがみ、被害者に対しての最低限の補償が行われるようにするため、法律の枠組みによってつくられた保険制度です。そのため、中古車を購入するさいにも、その自動車に対して自賠責保険がかけられていなければならないということになります。

ただし、新車を購入する場合と違って、中古車の場合には、前の持ち主が次回の車検までの自賠責保険の保険料を、すでに支払っていることがほとんどです。そのため、運がよければ前の持ち主からの名義変更をするだけで、保険料の負担なく、そのまま中古車を購入して乗ることも可能です。もっとも、最近はどのディーラーでも、前の持ち主が乗っていた期間と、これから車検までを購入者が乗ることになる期間とにわけて、保険料の過払い分はもとの持ち主に返還し、これからの分は購入者に請求するというのが一般的となっていますので、現実にはそれほどのメリットはないかもしれません。自賠責保険の保険料は車種によっても異なりますが、次回車検までの分としてもおおむね数万円程度の負担です。

法律に定めのあるものですので、加入を拒否して支払わないということはできませんので、その点は留意する必要があるといえます。

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